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Home>美容と健康の基礎知識
 
美容と健康の基礎知識
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5.育毛・発毛の基礎知識

  髪の毛の構造

髪の毛はケラチンというタンパク質からできており、頭皮から出ている部分を「毛幹」、頭皮の下の部分を「毛根」といいます。毛根の底には「毛球」というふくらんだ部分があり、毛球は「毛乳頭」と「毛母細胞」から構成されています。育毛・発毛には、この毛乳頭と毛母細胞の働きがとても重要で、毛乳頭は、毛細血管から血液中の栄養素を取り込んで毛母細胞に供給します。毛母細胞は栄養素を吸収して細胞分裂を繰り返し、角化して頭皮に向かって押し上げられますが、これが頭皮から出た部分が毛幹で髪の毛になります。
 
  毛髪のヘアサイクル

毛髪は4年〜7年をかけて、「成長期」→「退行期」→「休止期」→「成長期」というヘアサイクル(毛周期)を繰り返しており、一度抜け落ちても同じ毛穴から新しい毛が生えてきます。脱毛症や薄毛は、何らかの原因でヘアサイクルが短くなり、髪の毛が成長する前に抜け落ちてしまうために起こります。

「成長期」・・・ 毛母細胞が分裂を繰り返し、髪の毛が成長する期間です。男性の場合は2〜6年、女性の場合は4〜7年続きます。
「退行期」・・・ 毛母細胞の分裂が衰え、毛乳頭と毛母が分離して、毛根が頭皮の方に移動します。この期間は2〜3週間で、毛髪はこの時期から抜け始めます。
「休止期」・・・ 毛母細胞の活動が完全に休止する期間で2〜3ケ月続きます。毛根が頭皮の浅いところにあり、毛髪がブラッシングやシャンプーなどで簡単に抜け落ちます。通常、普通の人でも1日に50〜100本程度は抜けるといわれています。

ヘアサイクルを長くするためには、毛母細胞の分裂に必要な栄養素を十分に供給し、毛根の成長を阻害する要因をなくすことが大切です。
 
  主な脱毛症と対策

男性型脱毛症
image photo 男性ホルモンのテストステロンが、5αリダクターゼという変換酵素の働きでジヒドロテストステロン(DHT)という強力なホルモンに変換されます。DHTは毛乳頭のレセプター(受容体)と結合して、毛母細胞の活動を低下させるため、髪の毛は十分に成長する前に抜けてしまいます。また、DHTによって毛母細胞の活動が抑制されると、毛細血管の血流が低下すると考えられています。さらに、DHTには皮脂腺を刺激する性質があり、過剰に分泌された皮脂が、毛穴の中の古い角質と混ざり合い、毛穴をふさいで髪の成長を妨げます。男性型脱毛症は遺伝的な要因だけでなく、ストレスや不規則な生活によるホルモンバランスの乱れも原因になると言われています。

尚、DHTは男性だけではなく女性の体内でも生成され、女性ホルモンのエストロゲンがDHTの影響から毛根を保護していますが、加齢にともないエストロゲンのレベルが不安定になるため、女性でもDHTを原因とした脱毛が起こるようになります。

【対策】
テストステロンをDHTに変える変換酵素の働きを抑える成分を摂取・供給する
 -DHTを抑制する育毛剤やサプリメントの利用(プロペシアなど)
頭皮の血液循環を良くして毛母細胞の成長を促す
 -頭皮のマッサージ、有酸素運動、血液循環を促進する育毛剤の利用(ロゲインなど)
毛乳頭に十分な栄養を供給して毛母細胞の活動を促進する
 -バランスの取れた食事(ビタミンA、B、E、亜鉛など)、育毛剤、サプリメントの利用
過剰な皮脂の分泌を抑える
 -糖分、脂肪分、アルコール、コーヒーなどを控える


ひこう性脱毛症

フケが異常に出ることが原因で、フケが毛穴につまり炎症を起こすことで脱毛につながります。
フケには乾性と脂漏性の2種類がありますが、後者は多くありません。乾性のフケは過剰なシャンプーで皮脂がなくなり、頭皮がかさかさになることで発生します。

【対策】
低刺激性のシャンプーを使い、シャンプーを2〜3日に1回程度にする
ビタミンA、B群を摂取して頭皮の状態を整える


びまん性脱毛症

中高年の女性によく見られる脱毛症で、生え際や頭頂部ではなく頭全体の髪の毛が抜けて薄くなります。
原因としては加齢によるヘアサイクルの短縮、ストレス、極端なダイエットによる栄養の偏り、誤ったヘアケアなどが考えられます。

【対策】
生活習慣の改善とバランスのとれた食事
マッサージや適度な有酸素運動
育毛剤、サプリメントの利用など


円形脱毛症
円形脱毛症は脱毛の勢いが強く、突然、円形または楕円形に脱毛が生じるのが特徴で、男女に関係なく発症しますが、自然に治る場合もあるといわれています(約6割程度)。原因としては、自律神経障害、感染アレルギー、内分泌異常、自己免疫疾患、毛周期異常などが考えられていますが、自己免疫疾患という説が最も有力です。自己免疫疾患とは、免疫システムに異常が起こり、通常は体外から侵入する細菌やウイルス、体内で発生する有害物質を排除するために働く免疫細胞が、自分の体の細胞に対して攻撃するようになる病気で、精神的なストレスも誘因になると考えられています。6割は自然に治るといわれていますが、皮膚科や形成外科の脱毛外来など、専門医の診断を受けた方が良いでしょう。
 
  髪の健康維持


髪に必要な栄養素
image photo
毛母細胞の成長や頭皮の健康維持に必要な栄養素を十分にとることが大切です。髪はケラチンというタンパク質ですので、良質のタンパク質やアミノ酸を食事やサプリメントでとるように心がけて下さい。また、ビタミン、ミネラルも大切な栄養素ですので、食事制限による無理なダイエットや偏食、不規則な生活などで栄養素が不足すると薄毛の原因になります。

・ タンパク質  髪をつくるケラチンの元になります。必須アミノ酸のリジンも育毛に大切な栄養素です。
・ ビタミンA  細胞分裂をうながし頭皮を正常に保ちます。乾燥性のフケ症にも有効です。
・ ビタミンB群 食事でとったタンパク質の代謝に必要です。特にB2とB6は皮脂の分泌を抑制する働きがあります。
・ ビタミンC 抗酸化作用により紫外線の影響から皮膚を守ります。また、コラーゲンの生成を促して頭皮や血管の健康を保ちます。
・ ビタミンE 毛細血管を広げる働きがあり、毛乳頭への血液循環を良くして栄養素を効率的に運べるようにします。
・ 亜鉛   髪をつくるケラチンの合成を助けます。また、毛乳頭の活動を阻害するDHTの働きを抑制します。

生活習慣の改善


お酒の飲みすぎやタバコ、夜更かしなどは髪の成長とヘアサイクルに悪影響を与えますので、髪の健康を考える上では生活習慣を見直してみる必要があります。

・ お酒   適量であれば血行を良くしますが、一定量を超えると血液循環が悪くなります。また、皮脂の分泌を促進し、毛根の健康に悪影響を与えます。
・ タバコ 血管を収縮させて頭皮への血液循環を悪くします。
・ 夜更かし 髪は夜間にしか成長しません。午後11時から午前2時頃にかけて、新陳代謝が最も活発になり毛母細胞の分裂が行われます。また、睡眠不足は体全体の機能を低下させ新陳代謝を損ないます。
・ 運動不足 慢性的な運動不足は、微細血管の血流を悪化させて新陳代謝の低下を招きますので、髪の健康維持にも適度な有酸素運動を継続することが大切です。
・ ストレス ストレスがヘアサイクルに悪影響を与えることは言うまでもありません。日常生活の中にちょっとした工夫や気分転換を取り入れて、ストレスと上手に付き合いましょう。


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